成すも成さぬも 今を楽しめ

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

3,4日目:だんだんやることができてきた

 3日目は特にすることもなく、日本の先輩と電話で会話したのち市街地に出てきて買い物をしていた。岩の教会などを見た後、日本人と合流して大聖堂のコンサートに参加もした。コンサート自体は現代音楽っぽかったので私の趣味ではなかったが。

 

 4日目の今日は色々な人と交流した。まずルームメイトの中国人がやってきた。英語は正直聞き取れるギリギリのラインだが、さっそく炊飯器を買ってくるなど悪いやつではなさそうである。また寮の中で落とし物をしたのだが、それを上階のバングラデシュ人が拾ってくれて、取りに行く際に少し交流した。彼の経歴はよくわからなかったのだが、どうも夏の間だけヘルシンキで働いていたらしく、非常に多忙そうだったが、色々と彼なりのヘルシンキ観を教えてもらった。曰く、「ここより小さな町だと本当に独りを感じることがあるから、ここはフィンランド一よい町」らしい。滞在数日の私にはまだわからぬ感覚である。

 

 それから大学側の用意したチューターとそのグループに合流して飲んできた。グループはヨーロッパ系が中心で日本人と韓国人が一人ずつであり、それほど多様性はないように思われたが、ともかく話し相手がぐんと増えて何よりであった。

 

 そろそろ大学の手続きも始まるので、ようやく留学生の端くれらしいことができる。願ったりかなったりである。