成すも成さぬも 今を楽しめ

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

「チョコミント」のチョコの部分を嫌いな奴に会ったことがない

今週のお題「チョコミント

  再び公式からのお題を使用。チョコミントについて書けとのこと。

 

 チョコレート福音主義者の私にとっては、当然チョコミントも愛する対象である。チョコの甘みが口の中に広がる一方で、ミントの清涼感がしつこさをしっかりと跳ね除ける様は、義経と弁慶のように巧みな主従関係すら感じさせる。

 

 チョコミントが嫌いな人間は往々にして「歯磨き粉の味がする」というが、それは「ミント」部分に対する味の感想であって、チョコミントに対する味の感想ではないはずだ。

 

 そもそも、ミントという部分にケチをつけるなら、フリスクを齧っても歯磨き粉の味、ガムを噛んでも歯磨き粉の味だ。というか歯磨き粉がミントの味なのだろう。それが嫌なら今すぐドラッグストアに行って生葉なりなた豆歯磨き粉なりを買うことをお勧めする。

 

 要するに口の中が「スーッ」とする感じが苦手なのだろう。口の中なら問題ない私だが、確かに夏場の入浴剤の体中を「スーッ」とさせる感じのものはとても苦手だ。なんだか冷え性の人になで回されている感じがする。そんな恐ろしい体験を毎晩風呂に入ったときに味わわされるのではたまったものではない。

 

 だが、しかし、ミントチョコレートは入浴剤ではない。チョコである。チョコが嫌いでなければミントチョコレートを愛せないはずがない。対偶を言えばミントチョコレート好きならばチョコが好きなはずだ。ミントチョコレート好きにならなければチョコ好きを語る資格はない(そんなことはない)。

 

 しかし、最近コンビニ等で売っているミントチョコレートはどうもいまいちだ。やはりミントという属性と相性がいいのは冷たいもので、ミントチョコレート・ドリンクやミントチョコレート・アイスクリームの方がただのミントチョコレートよりも美味しい。とりわけ美味いのはシャトレーゼのミントチョコレート・アイスクリームである。小さい頃は祖母によく買ってもらったものだ。また食べたいがシャトレーゼが東京のどこにあるのか見当もつかない。あってもきっと高いだろう。

 

 つまり、何が言いたいかといえば、ミントチョコアイス美味しいですよということだ。腹を下さない程度、破産しない程度にはこの夏も楽しみたいものである。