成すも成さぬも 今を楽しめ

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

2019-01-01から1年間の記事一覧

車輪の下にはヘクバの名

師走であり、卒論シーズンである。 このブログでも散々に愚痴ってきたが、やはり卒論は難しい。どれだけ高潔な志を掲げていようと、様々な要因で歪められ叩きのめされ時間に追われるうちに見るに堪えないものができてしまう。勿論、そうはならない人もいよう…

運命は強者さえも打倒するのだから

久々に、とある友人に会ってきた。彼とはもう3年近い付き合いになるが、出会った当時から霞が関で働きたいと息巻いており、無事希望しているところに内定を獲得したというのは、SNSを通じて確認していた。 彼は非常に付き合いやすい人間であると同時に、なん…

お前はいったい何がしたいんだ?

いつぞやも書いた気がするが、要するに覚悟の無さが問題なのだ。 なぜ研究を始めようと思ったかというと、専門課程で今の領域に触れ、あまりにもクソ過ぎる点とカッコ良いところが同時に目につき、”クールな”ほうをやってみたいと思ったからである。しかし待…

クソみたいな卒論を書いている私から未来の私へ

タイトル通り、これは私自身へあてたメッセージです。 さて、現状私は卒論を書くための実験にようやく着手しようとしたところですが、まったくやる気になりません。実験のための倫理審査の書類も書きあがらず、ワードを開いたり閉じたりして無意味な時間を過…

趣味考

最近人生迷走している投稿ばかりしていたので、少し雑談的な話しようと思う。夏休みに入って勉強しなければならないといいつつ、やはり膨大にある暇な時間をどう過ごすかというのが課題となっている。勉強をするためにも、やはりオンオフの切り替えは重要で…

歓楽極まらず哀情多し

夏休みに突入した。今年は学部生としての最後の夏だし、なにか大学生の休みらしいこともしようと思っているのだがなかなかそうもいかない。別段忙しくはないのだが、勉強をしようとおもってぐずっている間に一日が終わりかけているという事が多いのだ。毎日…

D'où viens-je ? Que suis-je ? Où ai-je ?

今年もいよいよ熱くなってきた。梅雨が長いから今年は冷夏~~などという話を小耳にはさんだ気がするが、東京は今年早速の猛暑日である。勘弁願いたいところだ。 さて、「天気の子」の感想を除けば今月の頭に一度更新したきりであったが、今月かなり紆余曲折…

「陽菜」のいない世界で今日も俺は生きている

「天気の子」を見てきた。号泣してしまった。以下はネタバレとヒネクレである。 モノローグから考えるに、帆高の家出の理由は思春期にありがちな、「とにかくここ (実家のある島) に居たくない」という気持ちであろうと思われる。地元に蔓延するなんとなくの…

必要なのは狂気かもしれない

普通に生きることが難しい時代である。景気は回復してるのか怪しいし、ジャパン・アズ・ナンバーワンなんて40年も前の話だし、年寄りは増えるし、若者は選挙に行かないし、ブラック企業は無くならないし、AIなんてわけのわからないものが出てくるし、自然災…

Everything must go

"Hearts Beat Loud" という映画を見てきた。長年続いてきた家業のレコード屋の閉店と娘の大学進学に伴う旅立ち、人間関係のごたごたやら親の認知症やらが同時にやってきて、夢をあきらめきれない中年主人公が翻弄されていく映画だった。超名作とはいえないが…

終身雇用の崩壊は何を意味しているか

昨今、トヨタ社長の終身雇用無理発言が話題である。 https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/051400346/ ちょうどそんな折に、ゼミの教授が少しこの話題に触れて、面白いなあと思ったので文章にしてみることにする。話の本質は適応の文脈から見る文…

雑記1

「行動を科学する」ことが重要とされている。 「こころ」を直接科学することができない以上、その副産物であるところの行動をどう分析していくかがカギだというわけだ。スキナーは動物を計算によって行動する機会とみなし、オペラント条件づけこそすべての行…

将来を見据えて婚約したという友人へ

この間頂いたご連絡で、私がどれだけ幸せに感じたか、あなたには想像できないかもしれません。というのも、あなたとの友情は随分長いものになりますが、これほど大きく、そして喜ばしい知らせが我々の間にもたらされたことはかつてなかったのですから。あな…

とーきょーぐらし!

さて、4月頭に記事を更新してから2週間以上間が開いてしまった。今月の上旬はホームレス大学生状態だったし、中盤以降は授業や入居やバイトなどでドタバタしていたのでしょうがなかったのだ。とはいえこうしてまた生活を省みる時間ができたのはありがたい話…

院進と就職

本日の投稿2本目である。 その昔、「何者」という映画があった。当時院進などほとんど考えていなかったピカピカの一回生だった私は当時のクラスメートと見に行って、「こんな大変なことをしなきゃいけないのかこわいなー」というくらいの感想だったような気…

東京について。帰国後の雑感

今回は全く異なる内容を書くので、記事を二つに分ける予定だ。 さて、まず現在私は都内のカプセルホテルからこれを書いている。どういうことだろうか。 帰国後まず実家に帰り、不動産に問い合わせをしたものの良い物件はなかなか見つからず、結局不動産屋で…

207日目:数ならぬ 身にしあれども 今日よりは

フィンランド最終日である。既に振り返りはブログ上でも済ませたが、正直まだ帰国の実感が湧かない。「フィンランドの何が恋しくなると思う?」なんて聞かれたりもするが、全く見当がつかない。たぶん恋しくなってからでないとわからないだろう。 さんざん総…

201日目:帰国に際して

フィンランド滞在も200日を超え、日本の新学期が近づいてきた。元々9月の終わりのつもりで心の準備をしていたから、気分的には半年弱グンと近づいたような気さえする。撤退準備もなんとかなりそうだ。帰国後も書類には悩まされるだろうが、2つの大学それぞれ…

193日目:冬風辞

各方面への連絡が終わり、どうにかこうにか帰還のめどが立った。書類やらサインやら求めてくるのは全部日本の大学の方で、ヘルシンキ大は「帰りたいなら帰れば?」と言わんばかりの応対で、ありがたい一方でやはりお客さん止まりだったんだなと思った。 最近…

189日目:結局この半年は何だったのか

ここのところ晴れ間が続いて小春日和だったのが、今日になってまた雪が降り始めた。フィンランド語には「偽の春」とか「冬返り」といったような言葉があるらしく、恐らくそれだろうと検討をつけている。当分太陽を見ることは無さそうだ。 帰国するぞ、という…

188日目:己の不甲斐なさに涙する

ここのところ暇すぎたため帰国後の情報収集をしていた。その中で見つけたのが、帰国後に申し込もうと思っていた寮が留年すると原則入居できないというものだった。初めて見つけたときは思わず二度見した。留年にお金がかかることは想定していたが、帰国後は…

183日目:一寸先は闇、一寸後ろも闇

基本引きこもりの生活が続いている。運動しないので筋肉が衰えていっているからか、食べる量が減ったからか、とにかく体重が減っていくのが怖い。太っているので普段なら有難がるのだが、どうにも良い知らせのような気がしない。ともかく足を中心にリハビリ…

自分の足場が分からない

最近は日記の体裁をとってきたので、カテゴリというものを今更設けるのも何か違うような気がしたのだが、まあ自分用とでも思うことにして作ることにする。 現実の方で特に何も事件がないのでひたすら教科書を捲る日々なのだが、ふと立ち止まると全く暗礁に乗…

172日目:骨と心が折れた。

2週間前、骨を折った。いつも通り大学に投稿する途中に凍った歩道で足を滑らせ、足首の巻き込み方が悪かったのかポッキリ逝ってしまった。当日は気づかないまま帰ったのだが、翌日になっても痛みが治まるどころかひどくなったため急遽保険会社に連絡して病院…

161日目:なんちゃって学位留学中

最近は非常に単調な生活を送っている。朝8時起床、朝食を食べた後教科書を少し捲って、10時半に通学。11時半に大学へ到着し昼食。授業が2時前まであって、月曜はそのまま次の授業へ、水曜と木曜は自習して帰る。たまに戯れにジムに行く。火・金と週末は授業…

150日目:これまでとこれからと

1月ももう下旬に差し掛かっている。1月は行く、2月は逃げる、3月は去るとよく言っていたのは小学3、4年の頃の担任だったが、まさにその通りのように感じる。 さて、留学も折り返しを過ぎ、いよいよ自分の立ち位置というものが明確になってきた。立ち位置とい…

Day 144: You don't live forever.

It's almost half year since I came here. Even though my exchange life is quite different from what I expected, I've learnt many things which I didn't know while I was in Japan. Interestingly, I've spent almost all time with Japanese and Fi…

原点にして頂点

この五日間、安いフライトを見つけたのでブタペストへ旅行していた。日本人フィンランド人合わせて10名弱の大旅行となったが、各々に各々のしたいことをしていたので、ツアーにはならずに済んだ。 ブタペストとは因縁浅からぬ仲である。初めて訪れたのは1年…

129日目:どうしようもなく、新年

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 タイトルは別に新年に文句をつけようというわけではない。高校時代、「俺は新年なにがめでたいのかわからん」という中学生みたいなイキり方をする教員がいたが、何を言っているんだと思っ…