成すも成さぬも 今を楽しめ

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

2018-01-01から1年間の記事一覧

116日目:秋学期の総括

いよいよ冬休みである。ここから3週間弱なにもしなくていいのだが、そんな状況に置かれると、ふと今までの休みのことが頭をよぎる。 高校までの休みは置いておくとして、大学に入ってからは必ず何かしらの研修や授業を入れていた。そこでバイトでもしていれ…

112日目:『風と共に去りぬ』を見た

すっかり冬休みである。もともと授業を2つしか取っていなかったため暇だったのだが、それでも名実ともに休みというのは嬉しいものである。また来学期にようやく面白そうな授業を発見したためソレの準備も兼ねて勉強をやっと始めることができた。 【以下、ネ…

100日目:人間関係の渦の中で

記念すべき100日目である。今日は友達の家でロードオブザリングを見てきた。当初は12時間ぶっ通しでみるという計画もあっておいおいマジかよと思っていたのだが、結果として最初2本分の計4時間くらいで済んだ。その後殆どみんな帰ったのだが、いい機会なので…

90日目:メデューズ号の筏

今日は近所に住んでる日本人とカレーを作ろうかという話になり、我が家で作ることになった。せっかくなので色々な人に声をかけていたのだが、用事やら病気やらで来れない人が続出し、蓋を開けてみたら日本人(日本語がネイティブ級の人)ばかりになってしま…

83日目:Japanese woman in the US

今日はわざわざ隣町までバトミントンとフットサルをしに行ってきた。一度スポーツが好きですという顔をすれば、あれよあれよという間に色々な機会が増えていく。最も中身が伴っておらず、今日などはバトミントンでサーブを三回連続でミスしたり、危うくオウ…

80日目:過去が足を引っ張るの巻

最近、生物心理学(心理生理学、biological psychology)を勉強し始めた。量も多けりゃ内容もほとんど馴染みがないために苦労している。 なにせ著者が前書きで直々に「高校レベルの生物/化学の知識を前提としている」と宣言するくらいである。こちとら文系畑…

69日目:"It's ok as long as you don't waste your life"

今日は博物館の無料夜間開館日だと思って出かけて行ったら、全然そんなことはなくて6時閉館であった。それでも何か別種のイベントをやっていた関係で無料入館できたものの、現代アート系写真家の展覧会であったため、正直何が何やらといった感じであった。 …

54日目:お気に入りポイント

最近、家の裏にかなり広い公園があることを知った。土地が余ってるのをいいことに森を切り開いて芝生を敷き詰めたのであろうその公園には、ベンチこそないものの小さい岩山があり、そこからの景色がなかなか良いのだ。なので2,3日ごとに出かけている。 昔か…

52日目:Sicut erat in principio, et nunc et semper, et in saecula saeculorum.

この週末、友人の別荘にお邪魔させてもらっていた。こちらの中流以上の家庭は田舎、というか森の中か湖畔に別荘を持つのが基本らしく、こじんまりとしていながらなかなか立派な造りの建物に感心した。 私の友人とその彼氏が主催し、友人一同を招くという形だ…

46日目:他国人は「自由」なのか

フィンランド人はスローライフだ、非学歴社会だといった言説を、こちらに来る前はかなり聞いていた。日本は大学のブランド名が幅を利かせており、就職を始めとした色々な場面で差別を受けるが、翻ってフィンランドはみんなそんなことは気にしないのだと。 し…

38日目:油断していたところに一発

インスタを眺めていて、ふとお世話になった人(友人というのはなんだかおこがましい気がする)がアブダビにいるというストーリーを発見した。普段からやり取りをする人ではないのだが、これはヨーロッパ方面だな、と思いメッセージを送ってみた。案の定オラ…

35日目:「日常」の再構築中

朝起きて、大学に行って、昼飯を食って、また授業を受けて、帰りにスーパーに寄って、夕飯作って食って寝る。これが生活の基本パターンである。しかし、サウナに行ったり、イベントに出かけたりと想定外の予定が舞い込むことも多く、どこまでが日常でどこか…

私が心理を勉強したわけ(後付けマシマシ)

今日、面と向かって「心理なんか勉強しても……『だから?』って感じ?」と言われて、少しショックに思ったのは我ながら驚きであった。そこで、自省の意味も兼ねて、少し表題のようなことを投稿してみようと思う。 そもそも、それほど心理学というものに興味は…

27日目:群れよ日本人

大学の恩師が研修の関係でヘルシンキを訪ねてきた。飯を食いながら海外での日本人~~というような話になったのだが、彼の見解はなかなか面白かった。 曰く、テレビやらネットやらで「海外に行ってまで日本人同士で群れていては、英語も上達せず、異国の友人…

22日目:進捗のなさにビビり倒す

気づけば、滞在日数が20日を超えていた。とにもかくにも一国の最長滞在日数を更新したことを喜びたい。相変わらず授業を受けたり、宿題をしたり人と交流したりしながら生きている。 しかし、逆に言えばそういったことしかできておらず、何か考えたりする時間…

19日目:半径85cmがこの手の届く距離

今日は授業を受けて、友人宅で天ぷら(偽)を作った。普通のスーパーにしか行けずクソみたいなクオリティのしょうゆ・TERIYAKIソース・小麦粉・やたら酸っぱい酢くらいしか調達できなかったのだから仕方ない。日本食を作れる環境を整えて、ホームパーティー…

18日目:立ち位置と英語力に悩む

前回までの記事の日付の日数はどうも間違っていたらしい。8月24日スタートでカウントしているので、もし気になる場合は適宜読み替えてもらいたい。 図書館に行って、フィンランド人の友人と昼食を食べ、彼女の家にお呼ばれしグダグダと雑談していたら一日が…

12日目:思ったよりも授業がきついぞ

本題に入る前に、仕組みなどをつらつらと書いてみたい。こちらの授業はコース単位での登録となっており、一つのコースが週に複数回あることが多い。早い話が、同じ授業のコマ数が週に2つであることの方が多いのだ。また、弊大学と同じく1セメスター2ターム制…

10日目:始めの一週間を終えて

正確に言えば金曜日で1週間だったのだが、授業の諸々やイベントごとをひっくるめて考えれば今日が一週目と呼んで差し支えないだろう。 荷物も持たずに入国したときはおいおい大丈夫かと思ったが、人に恵まれてかまたは国に恵まれてか、どうにかこうにか生き…

そろそろ一日単位で書くのは飽きてきた

今週はWelcome weekにあたるらしく、様々なイベントが企画されている。最終的にはバーへなだれ込んで飲むわけであるが、それまでにキャンパスを歩いてみたり、市街を散策してみたり、ただその辺の芝生でしゃべったりと色々だ。物価は相変わらず高いが、Unica…

3,4日目:だんだんやることができてきた

3日目は特にすることもなく、日本の先輩と電話で会話したのち市街地に出てきて買い物をしていた。岩の教会などを見た後、日本人と合流して大聖堂のコンサートに参加もした。コンサート自体は現代音楽っぽかったので私の趣味ではなかったが。 4日目の今日は色…

「カメラを止めるな」と「ペンギン・ハイウェイ」

※完全なネタバレを含みます 日本を去る前に観た映画群に、忘れないうちに感想などを書いておきたい。 「カメラを止めるな」は非常に有名な映画となったし、そもそも有名になったから見に行ったのだが、確かに事前情報なしで観た方が面白い映画でろう。 一度…

1日目:全てが手探り、特にお金

時差ボケのせいか、朝は6時に目が覚めた。インターネットもない、充電器もない状態では暇を潰すのが非常に難しく、散歩でもしようと思って寮の扉を開けると、兎が二羽中庭を駆け回っていた。改めて、やべぇところに来たなと思った。 ともかくも変換プラグを…

0日目:到着までの長い長い道のり

私はやらかすときはやらかすタイプの人間である。年に一度は、凄まじく大きなミスを犯すのだ。今回はそれがこのタイミングでやってきた。 出発当日の朝に成田へやってきた私は、荷物をロッカーへ預け、TAをやっていた例のプログラムの最終日へ参加した。彼ら…

ここで一旦セーブしておきたい

前回の更新から約1週間、まさに怒涛の日々であった。親類から友人まで様々な人と会い、東京を引き払い、映画を見た。一年も会えないとなるともう少し盛り上がるかなと思った会話でも意外と盛り上がらなかったり、逆にものすごく熱く語り合えた人もいた。しか…

「バロン倶楽部」が面白かった

「バロン倶楽部」とは、深川出身のメンバーが中心となってバリ舞踊、ガムランを行うという団体らしい。昨日富岡八幡の祭りに行ったところ、肝心の山車を引いているところなどはみれなかったのだが、かわりにこの団体のパフォーマンスを見ることができた。詳…

TAのむずかしさ

人生で初めてティーチング・アシスタントとして仕事をした。といっても無給かつ宿へのチェックインの手伝いだけだったのだが、なまじクーラーのない分非常に消耗した。 参加者への案内や雑務などは全く問題はないのだが、一番気を遣うのは参加者との距離感で…

一人暮しへの反省

来週の日曜に東京を撤退し、一度実家を踏まえてフィンランドへ出発する。それに伴って人間関係から課題まで色々なものに終止符を打っているのだが、なかでも部屋が片付かないことに辟易している。 2年と半年ほど前、東京へ出てきた私は、これから始まる新生…

The Return of the Geek

日常生活が戻ってきた。正確には夏休みに入っているので日常でもないのだが。 実習では色々なタイプの人がいた。数年の付き合いとなる彼女と結婚まで行っていいのか悩む者、一年と少しの付き合いの彼氏との結婚を夢に見るもの、半分病みながら自称恋愛経験な…

Back in the H. O. K. K. A. I. D. O.

大学の実習で北海道の北の果てにいる。別段参加しなくても問題はないような実習なのだが、去年参加した別のプログラムと同じ施設を使うというので参加した。 しかしながら、想定外のことが多くてなかなか苦労した。まず気候がよくない。この時期の北海道で30…