成すも成さぬも 今を楽しめ

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

海外ドラマを見るのをやめよう

 最近、Netflixではやっている「ルシファー」を見ていた。内容としては、英国プレイボーイ (悪魔) と真面目刑事 (元女優) が殺人事件を解決しつつ天国や地獄からの刺客に対処していくという話である。主演女優の人が昔の友人にどことなく似ていたので見てしまったが、大いに反省すべき事態を招いてしまった。

 

 もともと、休日にまとめて自炊をする際に暇をつぶせる娯楽としてNetflixをつけていて、もともとは食戟のソーマなど比較的穏当な (?) 番組を見ていたのだが、つい英語ドラマシリーズに手を出してしまい、気が付けば第五シーズンまで一気見してしまった。

 

 これは私の性格の問題もあるのだが、一度読み始めてある程度面白いと思った物語は、つい最後まで見てしまうのだ。そこへきて今度のルシファーだが、長い。あまりにも長い。各話40分強がシリーズによっては20話近くあり、あまりにも多くの時間がかかる。加えてなまじ英語の勉強に使おうと英語字幕+音声にしているため、画面を見ていないとわからない瞬間が多く、作業用BGMに使うつもりが作業のほうがバックグラウンドになっているということがかなりあった。

 

 おまけに長く見れば見るほど露骨な引き伸ばし展開が目立つのだが、こちらは長く見ておりそれなりにキャラに愛着も沸いているので、どうしても続きが気になってしまう。よって1話あたりの効用はどんどん逓減していくのだが、見るのをやめられない依存症のような状態に陥ってしまったのだ。

 

 そのせいでどれだけの作業が滞ったか、また作業全体への影響は計り知れない。限られた自由時間があって、その時間をやりくりしなければならない社会人諸兄にはよい日常の潤いになるのだと思うが、日々のノルマというものが存在せず、一度アクセルを踏んだらブレーキがかからない私のような性格の大学院生にとっては百害あって一利なしである。

 

 過去、最後まで観たのは「ゲームオブスローンズ」くらいなものだが、あれも大学生というかなり時間が余っていて自由に使える身分だったから見れたのであって、しっかりと2,3時間で完結するような映画を見たほうが、少ない時間で多くの効用を得られることは請け合いである。まして時間を有効に使いたいなら、絶対にそのほうがいい。

 

 時間をお金に例えるなら、海外ドラマは牛丼屋であって、映画はちょっとこじゃれた高めのレストランである。牛丼屋は値段的に毎日行くことも可能だが、だんだん味に慣れてくるので、季節限定メニューがあるとそっちを頼んだりして、なんとなく違うものを食べた気にして自分を満足させる、といったことをしないといけない。一方、こじゃれたレストランはお値段や雰囲気でなんとなく敷居が高いが、下調べをしっかりすればかなり満足できるメニューが食べられる。

 

 そういう意味では、作業用BGMとしてはそれほど続きの展開が気にならず、頭も使わず、少々目を離しても心が痛まないなろう原作アニメあたりがちょうどよいのだが、それはもはや娯楽というのだろうか……? 

 

 ともかく、当分の間海外ドラマ禁止令を敷こうと思う。