成すも成さぬも 今を楽しめ

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

会いたい人が多過ぎる

 この時期も、大学生にとっては別れの時期だ。

 

 同じ授業をとっている程度の付き合いの人間は言わずもがな、色々な人間が色々なところに行ってしまう。その中でも 私が留学に行っておく前に会いたい友人は大きく3つくらいに分けられると思う。

 

 1つはこの学期日本に来ていた留学生の友人たちで、彼らはヨーロッパからアメリカまでありとあらゆる国と地域に散らばってしまう。もちろん今はSNSやらで動向を確認できるが、それでも面と向かって会えるのは下手をすればウン十年後か、一生会わないということもあり得ると思う。

 

 2つ目は今まで頻繁に連絡を取り合って来たゆたちで、彼らに会う必要は実はそんなにないのだが、1年以上会わないと言われるとまあ会っておいた方がいいなぁと思う次第である。結局留学中も連絡は取るだろうが、1年直接会えないのはやはり寂しい。

 

3つ目は2ほど親密ではない人たちで、仲良くできるなら仲良くしたいものの留学中に縁の糸がぷっつり切れてしまうこともあり得る。ある意味で一番会っておくべきなのだが、「切れる縁ならそれまで」という考えからすれば一番どうでもいいとも言える。

 

おまけにまだテストやらレポートやらを抱えているためになかなか人と会うことに集中もできない。サッと終わらせて別れに注力したいものだが……人生はままならない。