成すも成さぬも 今を楽しめ

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

ここで一旦セーブしておきたい

 前回の更新から約1週間、まさに怒涛の日々であった。親類から友人まで様々な人と会い、東京を引き払い、映画を見た。一年も会えないとなるともう少し盛り上がるかなと思った会話でも意外と盛り上がらなかったり、逆にものすごく熱く語り合えた人もいた。しかし、一日一日の予定がかなり大変だったことは確かだ。例えば今日であれば、朝からペンギン・ハイウェイを見に行って(感想はまた書きたい)、祖母&従妹と話し、手付かずだった荷造りをなんとか終わらせた。連日終電で帰っているので体はかなりボロボロだが、出国さえしてしまえば時間もできると信じている。

 

 とはいえ、自分でもそう意識して行動していのだが、この期間、あるいは今日までの日々がある種のエンディングであるといってもあながち間違ってはいないのではないだろうか。大学に入学してからか、あるいは学科が決まってから、もしくは今年度が始まってから、スタートは定かではないが、やはり一つの「終わり」なのではないかと思う。向こう一年先は環境が全く変わることに加え、多少なりとも「何かに向けて最短に敷かれたレール」から外れることに成功したのではないだろうか。それが吉と出るか凶と出るかはわからないにしても。ゲームなら確実にルートが分岐するところなので、なるべくこの選択を後悔しないような人生を送っていきたいものである。

 

 しかしながら、全くゼロからのニューゲームというわけではなく、やはり私が今持っている頭と体であるのだから、「向こうでしかできないこと」や「時間がなくて後回しにしていたこと」をやってみたいものである。よって決意表明というわけではないが、こういうことができたらなぁくらいのことを並べてみる。

 

・謎の言葉フィンランド

 参考書をパラパラとめくっては見たものの、やはり目的もなく輩もなしに漫然と勉強するのは難しかった。挨拶と罵倒くらいしかできないので、生活の不自由がない程度に習得するのと、いくつか歌を覚えられたらなと思う。

・歌と踊り

 「民族舞踊」なるいかがわしい団体に入っている友人曰く、民族舞踊は面白いらしい。まあ私も日本伝統芸能サークルに所属していたわけだから、広義には民族舞踊経験者といえなくもないだろう。未知数な面が強いが、少しだけでも覗けたらという期待を持っている。

アコーディオン

 聞くところによれば、フィンランドはボタン式アコーディオンがそこそこ盛んらしい。実は私には入学当初にアコーディオンをやりたかったのだが、そんなサークル存在せず、また地域にあった同好会はなぜか政治的な発言を繰り返していくので見学にすら行かなかったという悲しい記憶がある。初期費用の問題やらいろいろあるとは思うが、これも少しくらい触ることができたらなぁと感じている。

・体作り

 「筋トレ」ではなく「体作り」である。ここ最近スポーツ、といってごくごく軽いもの、に誘われて参加することが増えて、その楽しさと、また自分の体力のなさにうんざりさせられてしまった。なのでムキムキマッチョマンになる必要もないし恐らくなれないとは思うが、せめて人並みに運動できるようになりたいなと強く感じるようになった。ただ日常には言い訳になる要素が山ほどあったので、今後新生活を一から構築していく段階においてうまく組み込めれば、継続していくことは難しくもないのではないかと期待している。

・交流

 こんなにふわっとした目標もないとは思うが、やはり友人、日常生活を営む上で最低限言葉をかわす相手は欲しいものである。ルームメイトとうまくやれることを祈っているが、ダメということもまあ考えられるだろう。また「せっかく海外にいるんだから日本人とは関わらない!」とまで言うつもりもないが、易きに流されないようにしたい。

・専門の勉強

 これが正直一番難しい。いつか書いた気がするが今興味の方向が微妙に移ってきており、脳と心理の関係とかそういうところに興味が出てきている。のだが、向こうの振り分けでは心理系の授業は医学部に存在しており、人伝に聞いた話では聴講できるかも怪しいらしい。とはいえ、正直授業といっても専門レベルの授業を受けたところで英語的にも内容的にも右から左のような気がするので、むしろ後半もしくは帰国後の行動にむけた準備期間を設けてもよいのではないかとも思う。もちろん授業だけが知識を得る手段ではないので、本を読んだり教授に話を聞きに行ったり、見切り発車で行こうかなというのが今のところの方針である。

・統計

 吉幾三的に言えば、フィッシャーもねぇ、ベイズもねぇ、たまに使うはエクセルだ! という状態なので、全体的に理解度を上げるのとRなりの統計ソフトを使うことをじわじわ行っていきたい。

・プログラミング

 これも先学期ちょくちょく手を出していたものの、なかなか捗らなかった。なんでもそうだとは思うのだが、特に言語系は目標もなしにやるのは難しいのではないだろうか。なのでこれも目標なし、見切り発車となってしまうが、いけるところまで行きたいなぁと考えている。先学期の流れを受けてPythonをやりたいし、昔々の大昔に挫折したCも触ってみたい。

 

 ほかにも他言語を始めとしていろいろあるのだが、実現可能というか考慮に値するものはざっとこんなものだろうか。もちろんすべてがすべてうまくいくわけではないが、いわばこれは疑似的なセーブポイント、私のぼうけんのしょなので、ああこの頃はこんなことしたかったんだー的なページとして刻まれる予定である。

 

 逍遥先生の次回作にご期待ください(もうちょっとだけ続くんじゃ)。